【5冊目】 ネット時代でも勉強は必要になる。正しい独学で知的戦闘力を高めて敵を倒そう。
『知的戦闘力を高める 独学の技法』山口 周 (著)
著者は経営コンサルタント出身の方です。
本書はいわゆる独学のハウツー本です。
ネットで調べれば何でもわかるこの時代に勉強が必要なの?と思う方は多いと思います。僕も疑問でした。なんで?グーグル先生に教えてもらえばええのでは。。。と。。。
それなのに経営者や起業家には寸暇を惜しんで読書をしている方がやたらめったらいますよね。偉い人で本読んでない人いなくない?くらいの勢いです。
それが本書を読んで勉強は「知的戦闘力」のためにあったのかーというのが気づきでした。
ぼくらが勉強する理由は知的戦闘力を高めることにあった
本書のタイトルにもなっている「知的戦闘力」について、言い換えれば 「意思決定においてどれだけ正しい選択ができるか」です。
そして、正しい意思決定を行うために必要なのが独学なのです。
我々の日常生活において「意思決定」は常につきまとうもの。
朝のネクタイ選びもそうですし、忙しそうな上司にどのタイミングで話しかけようかな~とか自分なりの「決定を下す」場面は往々にしてあります。
その時にいかに良い選択をできるか?それがつまり知的戦闘力となります。
上記の例ではネクタイ選びの時に色相環を知っていればシャツに似合う色がコーディネイトできますし、上司が貧乏ゆすりをしている時はたいてい暇、ということを知っていれば良いタイミングで話しかけることができます。
このように知識を持っていることで良い意思決定をできることが独学の目的だったのです。
しかししかし、一つ疑問がありませんか?
ネクタイに合う色や、上司が暇にしてるタイミング等の個人な極々狭い範囲の知識ならまだしも、世界史や宗教、政治の知識が役に立つ場面なんか日常生活にないよ、と思いませんか?
そこに対する答えも本書にあります。
それは「抽象化・構造化」です。
本書が特徴的なのは、巷のハウツー本は「いかに効率的にインプットするか?」が主題のものが多いのに対して、①そもそも何をインプットするか、②インプットした情報をどのように生かすか(抽象化・構造化)、③情報をどのようにストックするか まで書かれているところです。
本書を読んで今日からみなさんも知的戦闘力高めませんか?